ー2週間という短い期間での語学留学でも、彼女は現地の人と触れ合い、会話も楽しんだ。
「語学留学で英語の授業を長く取りたい、と考えている人も多いと思う。でも留学の期間が2週間、4週間でも、たとえ半年でも、英語のレベルがすごく上がるかといえば、私はそれほどではないと思うのです。言葉(英語)を、学ぶには限界があるので、それよりも自分の英語力だけで、現地できちんと生活できたことが何よりの自信になると思います。英語って、飽くまでも言語なので、あとはコニュニケーションが大事。“話す・伝える”が重要。文法が滅茶苦茶だろうが、伝えたいことを自分らしく、楽しく話せればいいと思うのです。せっかく外国に行くなら、留学先でしかできないことを学んでほしい。例えば、人脈を広げるとか。どこでどんな人と出会うか、それが将来何かに役立つか、なんて分からない。だから、きっかけは自分で起こさないと!日本人はつい“私なんか…”という気持ちに陥りがちですが、そんなことを考えていたら、1〜2週間なんて、すぐ終わってしまいます。少しでも自分のやりたいこと、話したいことを積極的に言う。『言わないと伝わらないですよ』、向こうの人は察してくれるなんてないから…」
ー帰国後の彼女は、その言葉通りに変わった。
「今までは自分より英語力がある人がいると、私は文法が出来ていないので“恥ずかしい”“自分はできない”と自分の考えを持っていても発言することができませんでした。でも今は違います。とりあえず自分の英語が人に通じることが分かったので、少しぐらい文法が間違っても“まずは伝えよう”と考え、最近は授業中でも発言できるようになりました。積極性が出てきたと感じます。これからも人との触れ合いを大事に、もっと語学力を磨いて、グローバルな力を身に付けられたらいいと思います」
ーそう語る彼女の笑顔から、2週間の語学留学の自信と充実感が伝わってきた。
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