大学1年の春休み、カナダ・トロントへ語学研修を体験した、田中良果さん。
彼女がたった一人で異国に旅立ったのは、日本でもまだまだ寒い2月中旬だった。
しっかりと相手の目を見て、ハキハキと話す彼女。
その力強い瞳で何を見、そこに何が映ったのだろうか。
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── 一人で向かう海外での語学研修。それはもちろん初めての経験だった。
「今までの海外旅行はハワイ、韓国、中国です。ただ家族旅行や地域コミュニティの一環で行っただけ。最初に行ったのが、ハワイでしたが、これは家族旅行で、小学2年生の夏休みでした。保育園の年長ぐらいから英会話学校に通っていて、この時の目標は外国の人に『ハロー!』と言うことだった。結局、言えなかったんですけどねぇ(笑)。だから今回が一人で行く初めての海外なので、不安はありました。でも団体で語学研修に行って、日本人同士で英語の授業は受けたくなくて……。
だって、それでは日本での学校の英語授業と変わらないじゃないですか。知らないところで、知らない人と、生の英語に触れる授業を受けたいと思った。大学生協を選んだのも、一人でも安心して語学研修が受けられると思ったからです」
── 以前から留学を考えていた田中さんが選んだのは、大学生協の短期「アクティブコース」4週間だった。
「もともとは中学生の頃から漠然とですが“留学してみたい”とは思っていました。大学1年の初めにも長期留学を考えたのですが、なかなか機会が無くて。それで長期でなくても試しで1ヶ月行ってみて、もしまた何かを学びたくなったら、今度は長期で行けばいいと思い、大学1年の11月頃から生協に通い、カタログを集め出したのです。それからは早く、12月にはすでに申し込んでいましたね(笑)。“研修期間ですか?”それは、もちろん長ければ長い方がいいですよね。でも聞くと、留学する学生は[4週間]が全体の50%で一番多く、次が[3週間]で20%、[2週間]」が15%、[6〜8週間]が15%らしいです。オススメはやはり4週間、それで私も4週間に決めました」
── 研修校は、カナダ・トロント市内のOHCトロント校。ホームステイでの語学研修だ。
「カナダに決めたのは、もともと英語圏の国へ行きたいと思っていたからです。その中でもトロントは、両親が以前に研修旅行で行った国で“治安も町の雰囲気もいいし、英語の発音もきれいだよ”と言っていました。イングランドでも(?)と考えたのですが、英語は英語でもアクセントが強く、何を言っているのか聞き取りにくいとも聞いていたので。それでまだ寒い時期でしたが、2月14日に出発しました」
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