── これから語学研修に行きたいと考えている方へ向けてのアドバイスとは。
「私の場合は、両親からも常々『いつ留学するの?』と聞かれるくらい、留学には積極的に応援してくれる環境だったので行きやすかったですが、行ける機会があるのなら、行った方がいいと思う。もちろん、長く行ければ行くことに越したことはありませんが、多少でも言葉に不安があるなら、私みたいに1ヶ月ぐらいにするといいと思いますよ。とにかく、経験することが大事」
── 日本人は、文法はOKで、スピーキングが弱い、とよく言われる。クラス選択でレベルを一つ落として、余裕をもって下のクラスで授業に臨むのも、また一つの選択かも知れない。
「私の場合は一番上のレベル6のクラスで、4週間変更せずに学びました。もちろん、考え方は、それぞれあると思います。でも私は、クラスを下げなくて良かったと思っています。せっかく英語が勉強できるという素晴らしい環境にいるのに、ラクな環境に身を置くのは、どうかな、と考えます。
もっと挑戦していく方がいい!それと学校に行くと、どうしても日本人同士で固まっちゃう傾向があります。分からない会話や単語があれば、どうしても日本語が出てしまう。難しくて伝わらないとか、ニュアンスの感じとか、そんな時は日本語がぺらぺらと出てします。それが〈負のスパイラル〉なんですよ。それからは、どんどん日本語が多くなってしまうのです。だから外国の友達を多くつくって話すことが大切。話しているうちに相手の国を知ったり、価値観の違いに気づいたり、日本との違いにも再認識できるのです。そして『遊びに行くよ、日本に来たら知らせてね』となり、世界観がさらに広がると思うのです」
── この研修で知り合った友達に会いに、今秋には台湾に遊びに行くという田中さん。
「本当に楽しい4週間でした。英語浸けの環境が素晴らしくて、心地良かった。ただ、トロントという町はあまり広くなく、もう充分楽しめたので、今度は観光がもっとできる英語圏に長く行ってみたいと思います。そして将来はまだはっきりとはしないけど、できれば英語に携わる仕事がしたいと考えています」
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