大学は違うが、大学2年生の夏、カナダのバンクーバーへの語学留学を体験した、岩下果帆さんと南奈々子さん。たった一人で行く初めてのホームステイだった。
大人しそうな印象だが、それぞれの体験談を笑顔で語る二人。
その笑顔の裏には、力強い意思がはっきりと感じられた。
── 一人で思い切って行く、語学留学。その不安はもちろん、誰にもある。
南さん(以下・南) 中学生の頃、父の仕事の都合で2年間イギリスに住んでいたことがあります。ロンドンのウエスト・アクトン駅に近く、そこは日本人が多く住んでいる地域でした。日本人学校に通っていたので、学校ではあまり海外で生活しているとは感じませんでした。 一人で海外に行ったのは、今回が初めてです。
岩下さん(以下・岩下) 私も中学1年の時、2週間イギリスに留学しました。中1〜高3が対象のプログラムでした。英語はできなかったけど、行ってみたいという思いが強かったので、一人で参加したのです。英語は話せなかったですが、同じホームステイの仲間と協力してジェスチャーでなんとか乗り切りました。
南 同じ時期にロンドンに居たんだ、偶然だね。
南・ 岩下 どこかで会っていたかもね(笑)。
── 中学生の時にイギリスに行った二人が、大学生になって語学留学に選んだ国は、また同じカナダ・バンクーバーだった。
南 カナダは第一志望ではなかったのですが、大学生協の安部さんに相談した時に、カナダは気候的にいい、と勧められ、 治安の良さもあって、カナダに決めました。
岩下 私もそう! 大学2年の夏に行くので、やはり南半球は無いな、と思っていました。
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