同じ大学に通う、宮腰建君と高橋実里さん。
「学部が違うため、キャンパスでは逢ったことないんですよ。
だから今日が初対面です(笑)」お互いに初めて話すとは
思えない和やかな雰囲気の中で、笑顔で語る二人。
同じ歳の二人は、それぞれ体験した語学研修について話す。
戸惑い、悩み、乗り越えたその想いとは。
──たった一人で行く、海外。しかも4週間という語学留学。そのきっかけとは?
宮腰さん(以下・宮腰) 海外旅行は今まで家族と行ったぐらいです。でも大学生は比較的時間があるので、留学するなら大学時代と思っていました。2年生になってすぐに親に相談したら『初めてならなおのこと、安心できるところに頼みなさい』と言われ、生協の菊地さんのところへ……。自分の性格上、「後でいいか」と思うと先延ばしにしてしまうタイプなので、すぐに申し込みました。そうすることで「行くしかない!」という状況に自分を追い込んでいきました。
高橋さん(以下・高橋) 私は大学1年の時に、別の大学を目指していて、その受験に失敗しちゃったんです。これから、どうしていくのか、もう絶望のどん底でした。そんな時、お世話になった教授の先生から『高橋さんは、もっとできることがあるのにそれに気づいていないだけだよ』、そして『もっと世界を見た方がいい!留学してみたらどうか』とアドバイスもらいました。漠然と海外には行ってみたいとは思っていましたが、旅行レベルでいいや、としか思っていなかった私には目から鱗でしたね。
宮腰 もちろん英語力をつけたいとは思いましたが、それよりも日本にいると、分からない英語は友達に日本語で聞いて、もちろん日本語で教えてくれる。英語圏では当たり前ですが、すべて英語で回る。聞くのも答えるのも英語。そういう雰囲気を感じてみたかったのです。
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