宮腰さんのホームステイ先のマザーとファザー |
ホームステイ先のスチューデントは、高橋さん以外にフランス人とロシア人
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──日本とは違う環境の中で、いろいろなものを見て、考え、感じてきた二人。語学研修を終えた自分自身をどのように見ているのだろうか。
高橋 向こうにいた時は、英語脳になる! 夢も英語で会話していた気がします。
宮腰 そう言えば、独り言も英語だった(笑)
高橋 帰ってきて、回りが日本語話していることで、初めて「ここは日本なんだ」と実感しました。それほど、英語脳だったかも(笑)。
宮腰 帰ってきてから友だちに “アクティブになった”と言われました。自分でもそう思います。英語の授業で以前は席も後ろに座って、発言することもなかったのに、今では一番前の席で手を上げて、外国人の先生と普通に質問したり、話したりしている。まさにストッパーが外れた! そんなカンジです。
高橋 分かる、分かる!
宮腰 抑えていたものが無くなったから、何でも言えちゃう。
高橋 私がよく言われるのは、当たり前のことですが、「いろんなことを自分でやるようになった」。両親と暮らしているせいか、今までは何を決めるにも他人任せでした。それが自分から「やっておくね」と言えるようになったのです。ずっと誰かに頼ってきた気がします。「やろうと思えば、なんでもできる!」という自信が付いたからでしょうか。
宮腰 語学力は確かについたと思います。文法、ヒアリングも上達したし……。今はスカイプやSNSで交流しています。以前は恥ずかしくてできなかったと思いますよ。
高橋 私は「挨拶ぐらいはできるだろう」という舐めた気持ちで向こうに行って、壁にぶち当たったわけですが、少しでも語学留学したいと思う気持ちがあるなら、行ったほうがいいと思います。
──「また海外留学をしてみたいですか?」と尋ねてみると……。二人揃って「行きたいです!」と力強く答えてくれた。
宮腰 今度は1年間とか長く行ってみたいです。
高橋 英語だけではなく、他の言語も学びたい。そう思うようになったのは、語学留学で一気に国境がなくなるのが分かったからです。そして外から改めて日本を見て、その凄さや素晴らしさも実感できました。日本語の美しさ、技術力、文化などを大切にしたいと思えました。
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