暮らしの中でも新たな交流が広がりました。帰りに立ち寄ったスーパーで小さい子供を連れた男性が日本語で『ブルドック』という遊びを子供達としていたので、私から『日本語を話せるのですか?』と声をかけました。聞けば奥さんは日本人とのこと。そして日本の知り合いがいないから友だちになってほしいと頼まれたのです。近所のカフェで働く奥さんを訪ねるととても気さくな方ですぐに仲良くなりました。自宅に招かれて食事をごちそうになったり、学校の宿題も教えてもらうなどお世話にもなりました。
夢にまで見たハーバード大学も訪れることができました。アクティビティでは洋画を観に行きました。字幕なしで楽しめたことには感動です。
アクティビティで映画を見に行った後、システムが分かったり、字幕なしでも楽しめることに気づき1人で映画を見ました。ちなみに日本ではまだ公開されていなかったブラックスワンという映画です。やはり字幕なしでしたが、『今すぐここから逃げ出したい。』と思えるほど内容を捉えることができ、とても嬉しかったです。最初は日本に帰る日が待ち遠しいときもありました。けれど最終日が近づくにつれてもっといたいと思えてきました。
帰るときは、長男が車で空港まで送ってくれました。車が発車するまでホストマザーや長女が見送ってくれたのですが、次女は別れが悲しくてとうとう家から出てきませんでした。私も同じ気持ちでした。ありがとう、ホストファミリーの皆さん。そしてボストンで出会ったいろんな人たち……。
この語学研修で大切だと思ったことは、英語は言葉に出さないと通じないということ。
わからない単語があればゼスチャーでもいいと思います。私も最初はただ単語を並べたり、身振り、手振りを使って一生懸命に伝えようとしました。最初から話せる人なんてだれもいないと思います。
でも自分の体験ですが、2週間を過ぎたころから不思議なくらいに会話ができるようになっていったのです。
それからは英語を話すことが楽しくて仕方なくなりました。世界の人と話ができるって素晴らしい。きっとその感動がわかるときがやって来ます。
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