私を迎えてくれたのは、ホストマザーとその子どもたち3人。20代後半の男性が長男、高校生が長女、そして小学生の次女でした。ホストマザーは大らかな感じのお母さんタイプ。長男は物静か、長女は恥ずかしがり屋。次女は末っ子らしく自由奔放な感じですぐに「わー来た、来た」と喜んでいる様子でした。
家は3階建てての一軒家。次女が使っていた部屋を私に貸してくれました。いよいよこれで憧れの海外生活が始まったのですが、困ったことが起こりました。ホストファミリーの英語がほとんど聞きとれないのです。そんな私の戸惑いが家族にわかったのでしょう。簡単な単語を選び、ゆっくりとしたスピードにすぐに切り替えてくれたのです。私の話も何とか聞き取ろうとしている様子でした。
さあ、次の日は祝日で3日目から学校でした。2日目は時差ぼけを治そうと、また寂しさを紛らわそうとずっと部屋にこもって寝ているか、家族と連絡を取っていました。
場所は電車に乗って数駅のところですが早めに出発しました。地図を見る限りとてもわかりやすいところにあります。ところが学校のある駅に出たとたんに迷子です。学校に電話をかけましたが、目印となるストリートの名前がよく聞き取れません。ようやく日本人の学生に代わってもらい、学校に着くことができました。
1時間も迷っていたから少し疲れ気味。そんな中、英語のレベルを調べるテストが始まりました。文法は普通でしたが、ヒアリングやスピーキングはやはり苦手でした。クラスが決まったときはお昼前でした。さあ食事はどうしようと思っていると近くの学生が話しかけてきてくれたのです。中国と韓国の学生でした。いっしょにランチに行こうとゆっくりとした英語で誘っています。迷子になったことも、レベル分けのテストが不調だったこともすぐに忘れました。初日から海外の友だちができた。これには感激しました。
|