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* 旅立ち編
今度こそ英語をいっぱい話そう! 頭の中はすでにホームステイ気分
家の近くのカフェです。日本では珍しい色使い。
 とにかく行きたくて仕方がなかったのがこの語学研修です。子どもの頃から海外が大好きで中学3年生のときには、オーストラリアにホームステイを経験するほどでした。ただそのときは英語があまり話せず、電子辞書を使って単語を紙に書く筆談がほとんど。それでも外国の人と会話ができる喜びは忘れられないものでした。
 正直言って英語はそれほど自信はありません。でも私は大学生。少なくとも中3でホームステイした頃以上には語学力はアップしているはずです。よし今度こそ英語をいっぱい話して来よう! そんな思いで大学生協の語学研修に参加を決めたのです。
 それからは、もう気分はホームステイ生活でした。行ってもいないのに自分のイメージの中では外国の人と楽しく会話ができている姿が浮かんできます。ワクワクしながら行き先を考えていたときにパッと浮かんだのがカナダでした。たしか地球の中で一番住みやすい国と聞いた記憶もありました。

英語は不安。でも大丈夫、何とかなるって!

都市部の街並み 語学研修に行く前に多くの人が感じる不安があります。それは「英語は大丈夫なの?」です。もちろん私も同じ。でもそう感じるたびに自分にこう言い聞かせていたのです。 「大丈夫、なんとかなるって!」
 それは強がりでも何でもありませんでした。
本当にそう思っていたのです。そんなことよりもステイ先のお土産は何にしようか。中学のホームステイではちょっと日本食が恋しくなったので何かおせんべいでも持っていこうか、など他愛のないことばかり考えていました。
 出発の日が近づくと不安が広がっていく人も多いそうですが私は逆。日増しに研修への期待が高まっていったのを覚えています。
 そしてそのワクワクする気分は、バンクーバー行きの飛行機の中で最高潮に達していました。英語をいっぱい話すこと。そして語学だけではなく、人間的にも成長していくことを心の中で誓いました。
アクティビティで使ったスクールバス同じ研修を受けた仲間と先生
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