カナダと言えば、森と湖が広がる大自然の国のイメージを持つ人も多いかも知れませんが、私の選んだトロントは、ニューヨークにも近い近代的な都市です。
その中でステイ先は、トロントの郊外の静かな街にありました。ステイ先の家族は、フィリピンから移住してきたホストマザーとそのお友達。そして私より少し年上の甥っ子の3人でした。
ホストマザーは、食事などで私たち学生に気を使ってくれるやさしい人です。ときには叱られたこともありましたが・・・おっとこれは内緒です(汗)。
ステイ先で取る食事は、基本的に朝と夜です。朝は牛乳とシリアル。夜も栄養バランスなどを考えた食事を用意してくれました。
しかし途中からハウスメイトにサウジアラビアの学生が加わり、宗教上どうしても食べられないものがある関係で、私たちが食べる食事のメニューはかなり限定されたものになってしまいました。ホストマザーは、その習慣に合ったメニューづくりに苦労し、私にも申し訳ないと思っていたようです。
そういった中で私に気をつかってある日、日本のカップ麺を差し入れてくれたのです。もう感激!それは日本で食べる普通のカップ麺でしたが、特別美味しかったですね。
トロントの街の最初の印象は、とにかくリスが多いこと。おいそれだけかよ!と思う人もいるかも知れませんが、まるでツバメやスズメのように普通に暮らしの中でリスが見られるのには、驚きましたね。
スーパーマーケットは日本よりもスケールが大きく、色とりどりの果物が山のように積まれている光景は、日本とはまるでちがっています。
交通手段は、通学にはバスを使っていました。トロント市内は、マンスリーチケットを購入すれば一ヶ月間、バスも地下鉄も乗り放題なのですが、最初はそれがわからずキャッシュで払おうとバスに乗っていたのです。そのとき、今だから言える失敗をしました。今度の失敗談は飛行機ではなくバスです。
バス代は、カナダドルで2ドル。しかし私は、2セントだと勘違いし、その金額を払って下車しようとしたのです。
日本で言えば200円かかるバス代を2円しか払わず、平然とバスを降りようとしているようなものです。運転手さんはさすがにビックリし、あわてて私の行く手を遮りました。今度は私がビックリ。運転手さんから事情を聞いて初めて状況がわかったのですが、今思い出しても顔が赤くなります。ああ恥ずかしい!
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