毎年150万人を超える人たちが世界遺産「アウシュヴィッツ」を訪れています。さまざまな国や民族の人々が、ここで「人間」がつくり出した悲劇に思いをはせます。科学技術、医学、芸術、法律、信仰……すべてが間違った方向にねじまげられた悲劇的結果が、ここほど雄弁に平和の切実さを語りかけてくる場所はありません。この場所に立ってみると、きっと皆さんの価値観がゆさぶられることでしょう。政治も経済も、私たち一人ひとりの暮らしも、ますます地球規模で密接に関わり合っていきます。私たちはどのように、この共生の時代を歩んでいけばいいのでしょう。今なお続く差別や暴力、紛争に、どう向き合っていけばよいのでしょう。“人間を知る”、“世界を知る”旅に一緒に出かけましょう!

2018年2月参加 早稲田大学法学部2年 ゆきひろさん 

 ツアー前、まだ一度も会ったことがない方たちと旅行するという点で、緊張した気持ちも抱えていました。ですが、初日から多くの方と話をすることができ、すぐにみん なと打ち解けることができました。
 ツアーメイトの大学・学部も多種多様で、将来の目標も人それぞれ異なっていました。自分が今まで知らなかったことを知ることができ、みんなの将来の夢・現在世界 で起こっている出来事に対しての考えや思い・普段の大学生活の様子を聞くことができました。毎日、みんなと話していて、本当に良い刺激を受けました。(中略)
 毎日起こるハプニング・みんなで乗った寝台列車・きれいな街並みに囲まれながら、たくさん歩き(走り)回って楽しかったプラハ散策・たくさんの名所に行くことのできたベルリン観光などなど数えきれない思い出ばかりです。料理も、3か国ともとてもおいしかったです。
 最高のツアーメイトに出会えたことも本当に幸せです。時には本音で話し合うことができた個性豊かな最高のメンバーです。また、みんなでどこかに出かけたいです。ぜひ、多くの方々にこのヨーロッパピーススタディツアーに参加してほしいです。

 

2018年2月参加 2年 K.I.さん 

 最も有意義だったのは自分の芯を再発見できたことだと思う。 この旅では、様々なことについて本気で話すことができた。もともと私は政治についての関心があるが、政治や教育といった話をできたのは高校生以来かもしれない。
 大学では皆、専門的なことを学ぶ。それ故に、専門外のことについてはわからないということになりがちである。しかし、専門的な知識だけでは足りない。ある程度の 幅広い知識がなければ、他者とコミュニケーションをとるための土台が築けない。加えて、幅広く、深い知識を得るほど、それを糧に複合的に考えることができる。考える ことは人間が人間たる証拠だとよく言われる。私もそのように考えるし、特に多視点から物事を捉えるのが重要だと思う。このような私の芯たる持論について再確認できた。
 今回の旅のメンバーはまさに十人十色で、様々な視点、考え方を学ぶことができた。また、ガイドの方々、そして石岡さんの考え方、視点、行動について学ばせてもらったことは多く、数えきれない。 今回の旅のメンバー、ガイドの方々、石岡さんと最高だった旅に感謝を。

 

2018年2月参加 早稲田大学文化構想学部2年 ゆいさん

 自分の考えや視野が広がったこと、人との出会いがこの旅で一番大きく得たものだと強く思います。
 私は自分の考えを言葉にしたり表現するのに苦手意識があり今まで積極的にできていませんでした。周りの意見を聞くことが大事だと、言い聞かせて逃げていることもありました。でもそれはダメなのだと今は思います。考えることを放棄して周りの考えに従い続けた結果がホロコーストや多くの犠牲を生んだと学んだからです。たとえ 自分が少数派であって反対の声が多かったとしても声をあげ続けた人たちのおかげで、その考えや行動を記録として残し、昔の過ちを認め今度に活かしていこうとする姿 勢が作られているのだと感じました。私はそのような姿勢をずっと持ち続けられて、自分の意見を臆することなく伝えられる人になりたいです。ではなく、いつか絶対なります。今までの自分だったらこんな決意をしてもすぐに諦めてしまっていたと思います。でも今はそうは思いません。このツアーで出会ったみんなに胸を張って会えるような人でいたいと思うからです。

 

2018年2月参加  三重大学教育学部2年 原田恵理さん

 客観的に日本を見ることができるようになったと思う。特に印象に残っている都市はベルリンである。ドイツの戦争責任の捉え方を感じられる記念館や記念碑が街中に存在していることや、マイノリティを受け入れる姿勢を街全体で表現していることに私はとても驚いたし、日本の都市とドイツの都市の比較もできた。
 また、強烈に印象に残った所はアウシュビッツ強制収容所である。ガイド中谷さんがおっしゃっていた「グローバル化が進んだ現代の危険性」については深く共感した。
 グローバル化が進み他国の文化や人と関われば関わるほど、アイデンティティをより顕著に意識するようになり、「自分と他」と言うグループ分けをしやすくなってしまう。ナショナリズムが高揚した第二次世界大戦時の悲劇であるアウシュビッツ強制収容所を代表とするユダヤ人問題などや、現代の難民問題はこういった原理だと思う。
 他と比較することは、客観的に自分や自国を見つめることにもつながるし、差別意識にもつながる。そのことをしっかり心に留めておくことが大切なのだと改めて考えさせられた旅であった。
 そして何より、ツアーメイトや現地ガイドさんの多様な考え方に触れられたことが大きな収穫である。今回のツアーで出会った人達は皆、「生きること」について考えていた。「人間とは?」「自分とは?」と悩み、「生きること」について考え続けることは、本当に自分が壁に当たったときに役に立つ。そのことを考えるきっかけを与えてくれた皆に感謝したい。そして、人間が物事を考えるきっかけを得るのは、他者との関わり合いの中であると実感し、「他者と関わることの難しさ」と「他者と共存していく必要性」を学べたツアーであった。

 

2018年2月参加 法政大学文学部2年 K.S.さん

 私は旅に参加しようと思った理由とか、事前学習とか、みんなより圧倒的に足りなくて、始めはすごく焦ったし、場違い感がすごかったです。私ここにきて良かったかなとか、みんなの会話についてけるかなとか、色んな不安がありました。
そんな中、アウシュビッツ博物館で始めて鞄や靴の展示を見たとき、こんなものまで展示してあるんだと圧巻されたと同時に、恐怖感がぞわぞわと忍び寄る感じがしまし た。本当にここでたくさんのユダヤ人が殺されたこと、その一人一人には様々な過去、未来があったこと、それを想像するだけでぞわぞわが止まらなかったです。私と変 わらないくらいの歳の子、私と変わらない境遇の子も居たはずで、ユダヤ人という不当な理由で殺されたという事実。その事実を受け止め考えることの責任の重さ、多分 みんなが事前学習で感じたことを、私はこのとき初めて感じました。その新鮮な感覚で博物館を回ったこと、当時はすごいキツかったけど、今ではそれで良かったのだと思います。 中谷さんの言葉がとても印象深かったです。「この事実に対して悲しむのではなく、考えることが大事」実際恐怖感を感じてた私にぐさりと刺さりました。これで終わらせてはいけない。この恐怖感を感じて、何故このような事が起きたのか、これから2度と同じ事が繰り返されないようできることはあるか、考える事が大事なんだと気づかされました。
またみんなに会うときに、今の自分より成長していたい、対等でいたいという感情が、今の自分の意欲に繋がってる。ほんとに今回参加して良かった〜〜!

2018年2月参加  神戸大学発達科学部2年  椎木慎太郎さん

 強い印象を受けたのは、アウシュビッツ強制収容所で中谷さんに言われたことです。「このツアーに参加する人は、多数派に疑問をもって、敢えて少数派の立場に立てる人だと思う。」人はいつの時代も、複雑・多面的な難題を前にしたとき、多数派の潮流に身を投げてしまうものなのだと思います。あるいは、自分の抑圧してきた本音や願望を、すくいあげてくれるリーダーを崇拝してしまう傾向があるのではないでしょうか。それがかつてのホロコーストだったし、それが現在のポピュリズムだと僕は思います。
 僕たちに必要とされるのは、責任をもって「考える」ことだと思います。確かに、わかりやすく単純化された説明をのみこんだり、本質を理解できないことに対する”わ けのわからないイライラ(by中谷さん)”をヘイトの形で誰かに押し付けたりするのは、とても簡単だし、楽なことです。だけど、それでは問題の根っこを解決することはできな いはずです。その場しのぎの解決策はより深刻な問題を産み、それが繰り返されるうちに、いつのまにか誰にも止めることのできない事態に陥っていた、なんて話は、歴史を振り返ってみればたくさんあるように思われます。(中略)
たくさんの思い出が、この10日間には詰まっています。だけど、それらの中からとっておきの思い出を1つ選びなさいと言われたとしたら、「この10人に出会えた」という思い出を、僕は迷うことなく選ぶでしょう。みんなほんとうにありがとう。

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