自立を目指すHIV孤児施設バーンロムサイ 7日間 ~タイ・チェンマイ 子どもたちの「生きる」を支える旅~
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バーンロムサイは両親をエイズで亡くし、自分たちもHIVに母子感染した孤児たちの生活施設。1999年12月にタイ北部のチェンマイ市郊外に開設され、現在30名の子ども達が暮しています。子どもが子どもらしく暮せることが最も大切と考え、広々とした緑豊かな敷地内で、衛生環境を整え、日々の健康管理、バランスの取れた食事を生活の基本におき、タイ人スタッフや子どもたちと良く話し合い、試行錯誤を繰り返しながら今年で13年目を迎えようとしています。それでも開設からの3年間は命との戦いの日々で、エイズを発症した子どもたちを10名亡くしてしまいました。しかし多くの方々のご支援と新しい抗HIV療法のおかげで、病気の発症をかなり抑えられるようになり、2002年10月以降は誰ひとり亡くなることなく、30人全員が元気に暮らしています。バーンロムサイに来るまでに捨てられたり、両親の死、差別や偏見、虐待など辛い体験をした子どもたちですが、今ではここを自分たちの「家」と感じ、安心して生活しています。30人の子どもたちには30の個性と可能性があります。多くを望むわけではありませんが、人を思いやれる気持ちの良い大人に育ってほしい、そしてできることなら自分が得意とすることで、将来生計を立ててもらいたい。そんな「親心」から、バーンロムサイでは勉強だけでなく、子どもたちがいろいろな体験をできるよう、様々な取り組みも行っています。
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