CO-OP海外の旅 留学ガイド
24/53

❶申込時の用意、心構えのポイント大学生協が海外語学留学をご案内してから、40年以上になります。その間多くの参加者からは、参加して「満足」とお言葉を頂いていますが、満足されずに帰国する参加者も少数ですが、いらっしゃるのも事実です。よくお話を聞いてみると、ちょっとした心構えの持ち方や思い込みが、参加中の満足度に関わってきているようです。ご参加の皆さん全員にご満足いただくために、諸注意をポイントにしてまとめてみました。これらを参考にしていただき、実りある研修をしていただくよう願っています。お客様としてではなく、早く溶け込む努力を!ホームステイ先、スクールスタッフ、学友、お互いの言葉のやり取りがあって初めて、心が通じます。待っているだけでは、得るものも少なくなります。意思表示の訓練、準備を!海外では、日本のように「相手の表情や雰囲気を読んで気持ちを察する」文化はないと思ってください。何をしたいか、何を訴えたいかを言葉で伝えることが大事です。どちらでもよい、お任せしますといった態度は奇異に取られ、事故にも繋がります。何事も積極性が大事!★相手とコミュニケーションしよう。 困ったらどんな小さなことでも、相談しよう。・「ホストファミリー」「スクールスタッフ」「電話センターまたは現地事務所」は、あらゆる問題に親切に対応してくれます。※ファミリーに関するデリケートな相談は、直接ではなく、「スクールスタッフ」へ相談しましょう。※「言わなくても、わかってもらえる」は海外では通用しないことを覚えておいてください。困ったことがあってもそれを伝えなければ、学校はあなたがhappyに過ごしていると考えます。※日本的な感覚では、クラス(レベル)、ファミリーは変更できず、最後まで通さなければいけないと思いがちですが、理由や根拠がハッキリしていれば変更も可能です。例えば朝食は、家族が個別に冷蔵庫を開けて用意し、食べて出かけるというスタイルが現地では多くあります。ファミリーは、恐らく到着時にそのことをご案内しているはずですが、分からないままうなずいていると、待てど暮らせど、朝食が出てこないという事例があります。分からないとき、おかしいなと思うときは、ためらわず聞いてみましょう。ホームステイ先での食事についてこんな時、「SEQ」(詳細はP24~25)での対処法が役立つかもしれません。★誰でも落ち込むのが普通。ホームシックはあたりまえ。・ ホームシック等、ブルーになるのはあなただけではありません。自分一人だけかと、不安になりがちですが、実は多くの人が同じ思いをしています。★慣れてくると大丈夫。・ 最初の1週間~10日程経つと、聞き取れない会話もカタコトでも分かってきますし、また話す方も、単語の羅列とボディランゲージで通じる事が分かってきます。・ 初心者の方の4週間程度の短期の場合の目安は(個々人により内容は違ってきます。一般的な事例としてご理解ください)最初はホームステイでは部屋に籠もりがちになりますが、日本的感覚ではマザーが「リビングに来なさい」「落ち込まないで」「話をしよう」などと声をかけてくれる期待をしてしまうものですが、欧米の感覚では部屋に籠もっていることを、疲れているのだろう、人に干渉されたくないのだろうと考え、声をかけてはくれません。ためらわず、自らが積極的に声をかけてみましょう。最初の1週間で、ショックと落ち込み。2週間目でリカバーと明かりが見えてくる。3週目で調子が出てくる。4週目で後ろ髪を引かれながら帰国。★伝えようとする意志が大切です。★会話力より重要なことは「話の内容」です。★あなたは「日本の代表」です。自分の言葉で、自分を語ろう!・ カタコトや、筆談でもよいので、自分の意見を伝えようとすることが大切です。・ 流ちょうな会話力より、自分が言いたいこと・話したい内容が大事です。また、自分なりのスタンス、意見を持っていることも重要になります。※ 欧米は実務的な世界です。情報をくれて、有益だと思えば、人間関係は広がります。単に流ちょうな会話力だけで、話の中身が無ければ、当初はよくても長続きしないものです。※「どちらでもよいほうで」といった感覚が、通じづらい環境・文化です。自分の意見をしっかりと伝えましょう。・ 好むと好まざるに関わらず、あなたは日本の代表です。それなりに日本について知識を持ち、話せるようにしましょう。ファミリー宅、スクールの初日で、自己紹介のフレーズはうまくできても、その後が続かないケースが多いようです。話の種は、日本のことに限らず、自分の家族のこと、趣味、興味有るもの、何でもよいと思います。また、英語で日本を伝えるときの参考になる本もあります。(下図参照)ホームステイ先に一緒に持参するのもいいですね。話の種について『日本まるごと事典』講談社インターナショナル日本の伝統、衣食住文化、現代社会すべてがわかってしまうという、優れもの。この本は、日本語と英語両方の言葉で構成されているので、自信を持って説明することができます。イラストも多く目でも楽しめます。海外へ出かけるとき、外国の方と会うときに持っていきたい1冊です。『旅の指さし会話帳21JAPAN』情報センター出版局たいやき・団子など日本の食べ物を写真入りで説明。現地での会話のきっかけに楽しんで使えます。大学生協アドバイスからの後悔しない語学留学のための日本と欧米の感覚の違い★トラブルがあっても、楽しむくらいの  気持ちのゆとりをもとう。大学生協アドバイスからの大学生協アドバイスからのご参加の皆さん全員にご満足いただくために24後悔しない5つのアドバイス

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る