「幸せ」について真剣に考えさせられる旅だった。夕食の後全員で話し合ったこともあるが、一番のきっかけは、仲良くなった子どもに「Are you happy?」と聞かれたこと。この島の子どもたちは笑顔がたえない。それに遊びの天才。いつも100%のhappyな毎日をおくっているんだなと感じた。水が飲める、物が食べられる・・・私にとっての幸せはなんだろうと考えた7日間。旅の終わりに出した答えは、「帰る場所があること」島を出る私たちに、崎山さんは「さよなら」じゃなくて「行ってらっしゃい」と言った。日本を出るときにも、家族に「行ってらっしゃい」と送られたなぁ・・。自分を待ってくれている人がいること、自分がもう一度踏みしめたい地があること、自分が愛する「帰る場所」があることが、自分にとっての幸せなんだと思った。島の子どもたちは誰もがカオハガンを愛していた。忙しい時間をすごす私たちには、土地の人や愛することを忘れていたのかもしれない。この島で得た目に見えないものは、きっとこの世で一番大切なことだと思う。いつかまたカオハガンをおとずれたとき「ただいま!私、幸せだよー!」と叫ぶことができるように、「何でもある島」での生活を考え直し、私たちが忘れかけていたものを大事にしていこうと思った。